賃貸物件で騒音に悩まないために!見逃しがちな注意点も

騒音被害に遭うリスクを避けるための、チェックポイントをまとめました。実体験から学んだ、リアルな注意点も紹介していきます。賃貸の騒音トラブルの回避方法を探している時は、参考にしてみて下さい。



騒音トラブルを避けるポイントを確認しよう

賃貸物件で騒音トラブルを防ぐポイントは、自身で注意点チェックすることが大事です。大家さんや不動産会社も、「こんなリスクがありますよ」と、自分から不利な情報を公開するのは、期待できません。悪気がなく、家賃や間取りを重視して紹介してくれることも多いです。だから、ポイントを確認しておいて、リスクが高い物件を見抜くことが大切と言えます。

もし、騒音問題が生じても、音の大きさが受忍限度の範囲なら、できることは多くありません。受忍限度を超えていないのなら、法律的には我慢すべき範囲なのです。管理会社や大家さんに相談しても、苦情を仲介してくれる以上の対応は考えにくいでしょう。

だからこそ、物件選びは慎重に進めたいものです。確認ポイントは幾つかありますので、整理してみました。



-1.まずはエリアの特徴を把握

地域の特徴によっては、騒音が出やすい場合があります。繁華街や駅近エリア以外も要注意。気にしすぎると物件を探せるエリアが少なくなりますが、地域ごとの傾向を知っておいて損はありません。


学生に人気の立地は要注意

大学生の一人暮らしに人気のエリアは、若者が多いため注意が必要です。友達や恋人とマンションで遊んだり、夜に騒いだりすることもあります。オンラインゲームはヒートアップしやすいため、大声で会話してしまい、騒音になるケースも増えてきました。名門校の付近なら安心かもしれません。できるだけ、落ち着きのあるエリアを選んでみてはいかがでしょう。


工場や倉庫が多いエリアは夜間の稼働をチェック

工場や倉庫が多いエリアでは、夜に稼働していないか確認しましょう。深夜にもかかわらず業者が出入りするようだと、睡眠の妨げになりがちです。工業地帯や物流拠点の集積地はトラックの交通量も多いため、気になる方は別のエリアを探すのがおススメです。


駅や幹線道路の近く

近くに駅や幹線道路があると便利ですが、代わりに騒音が大きくなります。一定の時間になると終電になりますが、駅周辺はお酒を提供する店が集まるなど、大人の遊び場になりやすいので注意して下さい。このエリアでは、騒音と交通の利便性とがトレードオフになりがちです。



物件を選ぼう

エリアでは多少妥協しても、物件をしっかりと選べば何とかなる見込みがあります。特に大事なのが防音性能です。ある程度の防音性能があれば、多少の騒音は打ち消してくれます。逆に防音性能が悪いと、ドアの開け閉めの音や足音ですら騒音になるため、要注意です。


物件の防音性を調べよう

木造は五月蠅く、鉄筋は静かとも言われますが、必ずしもそうとは限りません。壁材なども関係してくるので、実際の物件を確かめることが大切です。


静かにして外の音に耳を澄ます

内見の際、静かに耳を澄ませると、色々な音が聞こえてくるはずです。隣人や上階の住人の生活音が、小さく聞こえてくる程度なら防音性能は高いと言えます。逆に、全てが筒抜けか、太鼓みたいに壁や天井に響くなら要注意でしょう。


手を打って鳴らしてみる

トンネルで手を叩くと、音が反響して帰ってきますよね。同じように、防音性の高い部屋は、それだけ音が返ってきやすい傾向があるのです。試しに手を打ってみて、音が全然反射しないようだと、防音されずに音が漏れています。


壁を叩いてみる

詰まった音がすると、それだけ防音性が高いと言うのが一般的な考え方です。ただし、壁にも色々あるので、過信はできません。明らかにおかしい壁でなければ、打音で判断するのは難しいでしょう。


退去しやすい物件を選ぶ

騒音トラブルが続くようだと、退去を選択肢となります。三十六計、逃げるにしかずです。この点、違約金や礼金などが不要の物件だと、退去費用を圧縮できるのが大きなメリット。被害を最小限にできます。どんな隣人かは運次第なので、駄目な時を見越しておくのも一手です。


対応力で選ぶ

大家さんや管理会社の対応力が高いと、トラブルが生じた時にも対応してくれやすくなります。張り紙や電話による注意などが期待でき、これだけでも改善する見込みは小さくありません。また、対応力が優れていると、騒音以外にも頼りになるので、物件選びでは大事なポイントと言えます。



物件情報の集め方

ネットで調査する

検索エンジンや大手の賃貸サイトで、口コミを調べてみます。希望の物件の情報が掲載されているなら、防音トラブルがあるか確かめるわけです。ただし、ネット上の口コミは利用者が腹いせに投稿している可能性もあるため、過信はできません。


マンション内を歩き回ってみる

何か発見があるかもしれないので、内見の時に、散策してみましょう。騒音トラブル関係の張り紙があると、リスクが高いと言えます。


不動産業者に相談してみる

スタッフに問い合わせて、壁の仕様や防音性能を確認します。壁の厚さは15cm~18㎝あれば、一般的に防音性は高めです。他にはラーメン構造になっている建物は、騒音に弱い傾向があります。


まとめ

賃貸物件の騒音トラブルの回避方法について紹介してきました。確実に騒音被害を避けるのは難しいですが、リスクを低減する方法はあります。賃貸物件を探す時は、仲介業者や管理会社のレスポンス・スピードや対応力が重要になってくるため、良い物件を見つけたら、とりあえず問い合わせてみて反応を見るのも一手です。騒音も含め、色々な条件にマッチした物件を探してもらいましょう。